サステナブルファッション〜消耗品を見直す!本当にサステナブルなスニーカーを選ぶには?〜

こんにちは!エシカルビューティーズの糸数ユキです。

ファッションが環境に与える負荷は世界で第二位と言われています。

今では「サステナブルファッション」という言葉がだいぶ浸透しており、様々なブランドが自然由来の素材、環境負荷の少ない方法で製品を販売しています。ただ、この言葉を知っていても関心のある人が約60%にも関わらず実際に行動にうつせている人は、わずか全体の約4%でした。しかし、世間では少しずつ関心が高まっていることには違いありません。

環境省_サステナブルファッション 参照

ファッションといってもコート、時計、カバン、靴、Tシャツ、ドレスなど多岐に渡ります。

その中でも今回は「消耗品を見直す」ことに目を向けてみました。

消耗品とは、一般的に短期間の使用で破損・汚損しやすいものを指します。

これらのアイテムは、衛生上の理由や着用回数の制限があるため、短期間で使い捨てることが一般的です。下着、靴下、Tシャツ、タイツ、ハンカチなどがあります。

消耗品としてのアイテムは、通常のファッションアイテムとは異なり、高頻度で購入されることが多く、消費者にとっても財布に負担がかかる一方で、環境にも負荷をかける可能性があります。

そこで、私が今一番買い替えをしたいと思っているファッションアイテム「スニーカー」について、どこのブランドのどういったスニーカーを選べばよりサステナブルな買い物ができるのか?を徹底的に追ってみました。

私の場合、スニーカーはほぼ毎日履いており数年で履きつぶしてしまうことがほとんどです。

次に購入するならどこのブランドがいいだろう?と思い、まずは大手有名スポーツブランドから徹底リサーチしました。

しかし、どこのブランドもリサイクル素材や天然素材を使っていても使い古したスニーカーの回収プログラムまではやっていないところがほとんどでした。

今回は廃棄のことまで考えて購入するならどこが良いか?と思い探していたので、私は困り果ててしまいました。

そこで、今回はエシカルファッションのセレクトショップを立ち上げていらっしゃるEnter the E代表 植月 友美さんにインタビューをさせていただきました!

Enter the E

植月さんはもともとファッションが大好きで「ファッションは人に迷惑をかけないもの、ファッションは楽しむもの」だと当時思っていらっしゃったそうです。

しかし、コットンの生産過程において迷惑どころか大変な犠牲をしいているという事実を目の当たりにし強い憤りを感じたそうです。

そこで、植月さんは「大好きなファッションで社会に貢献をしたい!」という想いを抱き、ビジネスに取り組みはじめたものの様々な困難がありました。行き着いた先、「まずはエシカルファッションを拡げることを最優先にする」と決意され、現在はエシカルファッションの啓蒙活動とビジネスに10年以上も携わり、積極的に講演活動などもされています。

今回、私が突き当たった「日本国内で廃棄のことまで考えられたスニーカーを選ぶにはどうすればいいか」という疑問に対しても、快くインタビューを引き受けてくださり様々なことを教えてくださいました!

Q.どうすれば、環境や人にも配慮したスニーカーを選ぶことができますか?
選ぶときに見るべきポイントはどこでしょうか?

A.シューズや洋服にしても、分解が可能かどうかを見ることがポイントです。
(=ライフサイクルアセスメント)

さらに一番大事なことは、素材に耐久性があり・修理可能かということです。ほつれたり痛んでいく箇所は部分的だったりするので、そこをどうリペアしていくかが課題。とのことでした。

そして、現在植月さんも問題視していることは、アフターチェーンを繋ぐ人がいない。ということだそうです。

つまり、サーキュラーエコノミー「循環型経済」ができても、企業(人)同士が繋がっていないとシステムが完成しない。循環の出口までをやりやすいようにしていくことが必要だとおっしゃっていました。

そこで、私たちが製品を選ぶときにできることは、

部分部分でリサイクルできたり、修理が可能な商品を選ぶ。また、動物性の素材ではないものや、生分解性のあるもの(土壌があることは必要だが)プラスチックは使わず、処分の際に最低限燃やしたり埋めたりはできるものを選ぶポイントにすると良いそうです。

Q.なぜ海外はリサイクルプログラムを導入しているところは多いのに、

日本ではなかなか回収プログラムをやっていないのか?

A.日本はスポーツ用品店や靴専門店など小売店が多く、ブランドのショップで購入しないことの方が多い。回収システムを導入できない。また、回収システムを導入するのに本国の確認が必要だったり輸送の問題だったりで実現が難しいのでは?

との見解でした。こちらをお聞きし、回収プログラムを導入したくてもできない現状があることに私も納得しました。

今回調べてみてわかったことは、それぞれのスニーカーブランドで回収プログラムはやっていてもまだ国内には十分に浸透していない事実を知ることができました。(欧州や欧米では回収プログラム可能なブランドも多くある)

しかし、現在は日本国内の各ブランドも廃棄のことまで考えた回収プログラムの実現に向けて動いているということでした。今は企業努力をされているブランドも多く、「手に取ったらたまたまエシカルだった!ファッションを楽しんでいたらエシカルに繋がってた!」それが一番の理想な状態だと植月さんもおっしゃっていました。

私も様々なスニーカーやファッションを楽しめる日がとても楽しみです!

Enter the E 植月友美さんがおすすめする廃棄のことまで考えられたスニーカーブランド

下記参照

Allbirds

VEJA

環境省_サステナブルファッション 参照

インタビューご協力:Enter the E 植月友美さん

この記事を書いた人

糸数 ユキ

モデル・ヨガインストラクター

地球も人も美しく健康に。をテーマに東京を中心にヨガインストラクター・モデルとして活動しています。思い起こせばエシカルやサステナブルについて関心が深まったキッカケは自身の美容や健康にトラブルを抱えてから。そこからできるだけ新鮮で自然なものを摂るようになりました。自分が今できる小さなことは何か?サスティナブルやエシカルができるだけ難しく感じず身近なこととして伝えられるか?を考えながらこれからも楽しく活動していきたいと思います。