大地の再生講座に参加してきました!

こんにちは!エシカルビューティーのゆみこはんです。

今日は造園業からエシカルなことに取り組んでおられる、
「大地の再生」という団体、

またその団体が開催している、
「大地の再生講座」についてご紹介させてもらいたいと思います。

HPより

■大地の再生とは

山梨県発祥の団体で、矢野 智徳(とものり)さんを代表とする団体です。

矢野さんは学校卒業後、ご両親の家業である造園業を引き継ぎました。

そして造園家として阪神淡路大震災の救助活動に行った際、目の前に広がっているごみ、瓦礫の山を見て騒然としたとのことです。

以来、その場の「環境」を整える造園業をされてきました。

これまで全国で400を超える講座を開催してきており、「環境再生医」とも呼ばれています。

矢野さんは仰います。

年々増加している豪雨、それに伴って起こる災害はすべて大地の環境に原因がある。と。

そしてそれは、水と空気の動きを注視し、大地が本来持っている力を発揮させることで改善することができる。と。

■大地の再生講座とは

大地の再生講座では、実際どのように大地の環境を改善させているのか、実践を通して学ぶことができます。

私も昨年、講座に参加してきましたので内容を簡単にシェアさせていただきます。

時は2022年、6月下旬の暑い時期でした。参加人数は30人程度。

場所は一般の古民家住宅の裏庭。

裏庭には、これでもかと草木が生い茂っていました。これは現地の写真です。

■講座内容

まずはこの裏庭について、概要の説明を受けます。(「見立て」と言われています。)

この裏庭にはどのように風が流れていて、また流れていないか。

またどのように水が流れていて、流れていないか、プロからの説明を受けます。

そしてその後、「風の草刈り」と呼ばれる大地の再生流の草刈りを行います。風の草刈りを通して、草木に風が通るように施していきます。

それが終わると午後からは「水脈整備」と呼ばれる、水を通す作業を行いました。

なぜ「風と水」を通すことが大切なのか。

矢野さんはこう仰います。

大地にとって大切なのは風と水。
この2つの通りは人間で言えば息と血液。
だからこの2つの通りを
コンクリートなどの人工物で止めてしまうことは
人間の息や血を止めることと同じ。

私はこの一言に衝撃を受けました。

なぜなら現代、私たちの目の前に広がっているのはコンクリートの道、高層ビル、鉄橋、車・・・人工物ばかりだからです。

道路に植えられている草木などは、見栄えや景観のために人間の都合で植えられている。

なんて申し訳ないことをしているのだろうとも思いました。

また講座中に印象に残ったことがあります。

この講座は単発講座ではなく、今後も開催予定と聞いていました。

講師の方に「次の講座はいつ頃でしょうか」と聞いたところ、「それはここにある自然(裏庭)の状態を見てみないとわからないので、いつあるかも、果たして次回あるかどうかもわからない」との答えが返って来ました。

なんて人間都合な考え方をしていたのだろう、とハッとさせられたことを今でも覚えています。

大地の再生では、講座中に出た草や木、コンクリートの破片など、すべてのものをその場に適切な環境になるよう配慮しつつ、残して帰ります。

コンクリートを作らない(=ごみを出さない)だけではなく、ごみを持って帰らない姿勢にも感銘を受けました。

大地の再生講座は今も全国各地で行われています。

また代表の矢野さんを特集した映画「杜人」や、書籍「大地の再生」実践マニュアルなども販売されています。

杜人(もりびと)〜環境再生医 矢野智徳の挑戦より

これらの講座に参加してみること、映画を見てみることなどもエシカルな活動の一環だと思いますので、ご興味ある方はぜひご参加、ご覧いただけたらなと思います。

講座参加に必要なものは軍手と小さなスコップだけ。

講座参加後は、きっと「風が気持ちいい!」と体感できると思いますよ。

参考

大地の再生 結の社づくり https://daichisaisei.net/

私の森.jp https://watashinomori.jp/interview/image_itv_19.html

杜人(もりびと)〜環境再生医 矢野智徳の挑戦〜 https://lingkaranfilms.com/

この記事を書いた人

ゆみこはん

メディカルアロマセラピスト
女子栄養大学食生活指導士

2022年京都の田舎に移住、脱ステ完了・無添加歴7年。 男の子と女の子の2児の母。第1子である息子は出産後すぐ、身体中にアトピーを発症。 息子のアトピーを治すためオーガニックや自然療法について勉強する最中、何気なく買っていたスーパーの人参や卵が地球の環境を壊していることを知り衝撃を受ける。 以来個人の取り組みはもちろん、子どもたちの地球を守りたいという思いで、1000人に1歩でも取り組んでもらえるようエシカルな活動を展開。