エシカル読書会開催レポート

みなさんこんにちは。エシカルビューティーズのMomoyoです。

先日エレナさんのオフィスにてエシカル読書会を開催いたしました!

普段から本が好きな方はもちろん、そうで無い方にも楽しんでいただけた今回の読書会は、一般的なものとは一味も二味も違う新しい試みをしたので、ぜひご紹介させてください。

対話を大事にしたアクティブ・ブック・ダイアローグ

読書会には様々なスタイルがありますが、今回はアクティブ・ブック・ダイアローグ®️(Active Book Dialogue)、通称ABDというワークショップ形式で開催しました。

ABDをご存知無い方も多いと思うので少しご紹介すると、名前にダイアローグとあるように、対話を大事にした読書方法です。

エシカルな話題を一人ひとりがどんな風に捉え、考えているのか、もっとオープンに楽しく話し合えたらいいなと思っていたので、今回の趣旨にもぴったりでした。

大まかな段取りは次のような形です。

①一冊の本を参加者で分担し、自分の読むパートを決める

②自分のパートを集中して読み、A4一枚くらいの紙にまとめる

③まとめを見せながらリレー形式でプレゼンテーションをする

④意見交換をする

読むのは自分のパートのみなので、前後の文脈は他の人のプレゼンを聞き、質問をすることで理解を深めます。

全員がプレゼンテーションをする側になるので、発言もしやすくなりますし、同じ本でも様々な視点から理解を深められ、聞きたいことや言いたいこと、もっと知りたいという気持ちが芽生え、次の学びにつながって行くとてもクリエイティブな時間になります。

普段は「こういうのは苦手で・・」と仰られていた参加者の方も、気づけばディスカッションに積極的に参加・発言をされていて、終わる頃には皆さん揃って楽しかった!と言ってくださいましたが、本当にその通りで、とにかく楽しいんです。

他にもABDの良いところはたくさんあり、例えばその場で本を読み始めるので、事前に本を読んでいなくても参加出来てしまうという手軽さ。読みたい本はあるけれど積読になってしまうという場合も、こうして集まって読むことで、読まざるを得ない状況になるというのもありますね。

ここでディスカッションした内容が参加した皆さんの共通認識にもなるので、読書を目的とした会だけでなく、チームビルディングとしてもおすすめです。

ABDが大好きなので熱く語ってしまいましたが、言葉だけでは中々イメージしにくいと思うので、迷われている方がいたら、まずは一度参加してみることをお勧めしています。機会があればぜひ参加されてみてくださいね。

お金のいらない国

今回皆さんで読んだエシカル本は、長島 龍人さんの『お金のいらない国』。タイトルの通り、お金のいらない国が次々と描写されています。

お金という概念が無かったら、どうなると思いますか?

みんな働かなくなるのでしょうか?

みんなが働かなくなったら、社会が回らなくなるでしょうか?

ものの奪い合いが起きたりするでしょうか?

そんな心配の声をよそに、この『お金のいらない国』の人たちはみんな、自分にできることで社会の役に立ち、笑顔に満ち溢れていました。

今私たちが置かれている世の中で、お金の役割を否定するわけではないけれど、こういう世界があったとしたら?と考えてみることも大事だと思っています。イメージ出来ないことは実現出来ないと言われたりしますが、逆に言えば「こんなこともあるかもしれない」とイメージすることが最初の一歩。まずはエクササイズと捉えて、思考の幅を広げてみることがエシカルに「今」を生きるヒントにもなります。

読書会での意見交換の一部ご紹介すると

『お金がなくても今の仕事をやっているのかな?』

『仕事って自分に出来ることを差し出すこと』

『誰もが可能性に合った貢献が出来るし、貢献のポジションは空いていると思う』

『お金と地位が結びつかなくなると、野望なんかはなくなりそう』

『お金がいらなくなったら、不要な分まで溜め込むということも無いのでは』

『報酬がなくなったら、需要と供給のバランスが崩れないかな?』

『逆に報酬という制限が無い方がおもいきりクリエイティブになれるのかもしれない』

などなど、活発な意見交換ができました!

途中で『そういえばお金はいつからあるのだろう?』と話題になり、歴史に興味を持ったり、議論を通して皆さんの学びたい意欲が湧いて来るのを見られたのも嬉しかったです。

もしかするとこの文章だけを見ると、すごく意識の高い人たちの会話に見えると思うのですが(笑)、入り口のハードルはとっても低いことをお伝えしておきたいです。今回の本は薄くて読みやすく、きっと小学生の子でも読めるような一冊ですし、美味しいお茶とお菓子と共に、カフェでおしゃべりするような感覚で楽しんでいました。

新月の日の過ごし方

この日の夜は新月。葉山のEatYogaStudioで、エレナさんのクリスタルボウル演奏によるサウンドバス体験が出来ると聞き、読書会の皆さんと一緒に参加させていただきました。

開催場所となったEat Yoga Studioは、お食事もとっても美味しくてカフェとしてもおすすめです。この日は限定でヴィーガン坦々麺が提供されると聞き、お昼にも行ってきたので実は二度目の訪問。こちらも楽しかったです^^

クリスタルボウルのサウンドバス体験では、美しい音色に包まれ、つい忙しくなってしまう思考を落ち着かせ、ただただ感謝の気持ちが溢れてくる、そんな時間を過ごすことが出来ました。

演奏後はスロージュースをいただきながら新月の願い事を書いてシェアタイム。参加された皆さんも、それぞれに素敵な新月の夜を過ごされていました。

毎回のエシカル企画では、ありがたいことに、自然と皆さんが出来ることを持ち寄ってくださり、優しさの循環の中にいることを実感します。例えば今回は、読書会の参加者の方が、ご自身の立派なカメラを持ってきてお写真を撮ってくださったり、それをまた別の方がとらえて積極的にシェアしてくださったりするんです。

こうした優しさの中にいるととても安心しますし、幸せなのですが、それをこの場だけで終わらせずに、その輪が広がっていくことをイメージして、次の私に出来ることでまた貢献していけたらと思った新月でした。

エシカル・ビューティーズでは様々な形の楽しい企画を考えていますので、ぜひ見かけた際には、のぞいてみたり、その循環に加わっていただけたら嬉しいです。

この記事を書いた人

Momoyo

Sustainability Researcher

東京の下町で育ちながら、岩手県田野畑村で自然を相手に遊ぶデュアルライフを送り、幼少期から自然と調和した感覚が身につく。本当のエシカル・サスティナブルとは何かに疑問を持ち、昔ながらの暮らしから新しい取組みまで、現地を訪れ、この目で見てリサーチ。感覚を大切にしながらも、全体で一つの循環の中にいることを、サイエンスの観点からも分析。ひらめきにつながるインサイトを共有しています。