弊社の珊瑚畑と、石垣島での珊瑚の苗づくり体験

みなさん、こんにちは。

ルミエールスタッフの志穂です。

弊社ではオンラインショップの売上の一部を毎年、石垣島の珊瑚の再生活動にあてさせていただき、海洋保全を行っております。

そこで、少し前のことになりますが、2023年の2月に珊瑚の苗づくりを実際に体験して参りましたので、今回はそのレポートをさせてください。

弊社の珊瑚畑の管理をしてくださっている「アクアプラネット」さんでは、一般の方も珊瑚の苗づくり体験をすることができます。

今回私が体験したのもこちらです。

珊瑚の再生活動を通して海環境の保全を目指している「アクアプラネット」

弊社は珊瑚畑の応援プログラムに参加しています。

弊社ルミエールの珊瑚畑情報はこちらです。

珊瑚の苗づくり体験の前にまずは珊瑚のお勉強から。

珊瑚は何種類ぐらい世界にあるでしょうか?

なんと400種類!

そして八重山の海にはそのうち350種類の珊瑚が見られると言われているそうです。

日本にはこんなに素晴らしい海がある島があるのですね。

珊瑚の形は3種類に分けられるそうです。

枝状

テーブル状

岩の上にくっついている塊状

珊瑚は動物でしょうか?植物でしょうか?

動かないので植物と思われがちですが、動物です。

ちっちゃい粒々1つずつが珊瑚で、それが集まっています。

マンションに珊瑚達が共生して住んでいるというイメージです。

ちっちゃい粒々の1つを拡大するとこんな感じ。

口もあり、触手と呼ばれる手を伸ばしてご飯をとっているそうです。

1つ1つの粒々は「ポリプ」と呼ばれ、「ポリプ」で珊瑚の種類を見分けるとのこと。

珊瑚の種類だけ「ポリプ」がるので「ポリプ」が400種類あることになります。

珊瑚には珊瑚が生きるのに必要なもの「褐虫藻」が一緒に暮らしています。

いろいろな色の「褐虫藻」が着くので、いろいろな色のカラフルな珊瑚になります。同じ種類の珊瑚でも色が違っているのはその為です。色ではなく、「ポリプ」の形で種類の違いは見分けます。

「褐虫藻」は藻です。「褐虫藻」が光合成をして珊瑚が生きられるようにしています。

2022年の珊瑚の白化の原因は「褐虫藻」が珊瑚から出ていってしまい、抜け殻になり骨格だけになり真っ白になってしまった状態が「白化現象」だそうです。白化の原因はいろいろあると言われていますが、水温の高い時が一番多いそうです。

白化は一部であれば復活する場合もあるし、全体が抜けてしまっていても何年か後に褐虫藻が戻ってきて復活する場合もあるそうです。

珊瑚の役割はどんなことでしょうか?

「海をきれいにする」

「防波堤の役割(島を守ってくれている)」

「お魚の住むところ」

の3つが大きな役割です。

白化した珊瑚には藻が生えてきて岩場のような状態になってしまうのですが、防波堤としての役割は果たしているそうです。

珊瑚の増え方は2つです。

「有性生殖」

珊瑚が産卵して増える方法です。

もう1つは「無性生殖」

珊瑚のくっつきやすい土台にくくって大きくする方法で、今回体験する苗の養殖はこちらです。

大きくなった珊瑚は最終的には産卵して「有性生殖」でまた増えていきます。

今回の体験はその活動のお手伝いとなります。

【珊瑚の苗の作り方】

土台に生きている珊瑚をくくりつけて苗を作り養殖します。

土台は名護の会社に特別に作ってもらった珊瑚が育ちやすいコンクリートの土台です。

今回は「養殖」になります。

海底から少し浮かせた状態で珊瑚を育てるのが「養殖」になります。

牡蠣やモズクの養殖と同じになるので、漁業権が必要になるため養殖活動は漁師さんがメインで行っているそうです。

ちなみによく聞く珊瑚の「移植」は海の岩場に苗を埋め込む形になります。

「移植」は移植した時点で地球のものになるのでそのまま見守ることになるのですが、「養殖」は漁師さんが手をかけられるので珊瑚が増えたら株分けをしてもっと大きく育てたり殖後に手をかけることができます。

珊瑚は海の中でないと息ができないので苗づくりの作業は海水の中で行います。

まず珊瑚を土台に合うサイズにカットします。

一部が白化していてもそこから育つ場合もあります。

カットした珊瑚を土台にくくります。

苗が完成!出来た苗は漁師さんが養殖してくださいます。

養殖された珊瑚は土台にまとわりついてきて、どんどん大きくなっていきます。

温暖化で海中の環境も変わってきていて養殖も場所を移設しています。

今までは水深3mぐらいの場所で養殖をしていましたが、現在(2023年2月)は水深最大8mの場所に移設しています。

移植の場所選びも温暖化を考えると日光が当たりすぎも良くない可能性があるそうですが、日光がないと珊瑚が光合成できないので様子を見ながら場所を選んでいるそうです。

移動したことで復活している珊瑚もあります。

300種類あるといわれる八重山の珊瑚を1種類でも多く未来に残していけるように養殖をされています。

何もしないで見守るということも大切なことではあるけれど、その一部で何かできることをまずはやってみようというのが代表の田中律子さんの考えだそうです。

養殖体験を通してたくさんの方に珊瑚のことを知ってもらうきっかけになってほしいという想いもあるとのこと。

苗サンゴ苗づくり体験をとおして、珊瑚のこと、自然の素晴らしさをまた学び実感することができました。自然って、地球って素晴らしい!

私も海や山など自然でたくさん遊ばせてもらっているので、可能な限り共存できるように学びながら今後も満喫していきたいです。

もしこの記事を読んで興味を少しでも持って頂いた方がいらっしゃったら、苗サンゴ苗づくり体験にも訪れてみてもらえたら嬉しいです。

この記事を書いた人