自然と循環するクルックフィールズ滞在レポート

こんにちわ!
エシカルビューティーズの吉成 光世です。

6月上旬、長谷川エレナ朋美さんとオンラインサロンのエシカルサポーターズメンバーで、千葉県木更津市にある農と食とアートが融合した複合施設「KURKKU FIELDS(クルックフィールズ)」へ訪問しました。
今回は、クルックフィールズに新しくできた宿泊棟cocoon(コクーン)に宿泊の1泊2日の滞在のレポートをお届けします。

長谷川エレナ朋美さんのレポート
クルックフィールズの宿泊棟cocoon &ファームツアーに行ってきました

クルックフィールズとは

クルックフィールズは、都内から東京湾アクアラインを利用すれば、1時間と少し。小高い丘と山に囲まれた約9万坪という東京ドーム6個分の広大な敷地。緑がいっぱいで、空がスッキリとよく見えるとても気持ちいい場所にあります。

音楽家の小林武史さんが総合プロデューサー。「いのちの手ざわり」をコンセプトに、人と自然が共生できる仕組みづくり、自然と調和しながら想像力を育むためのアート作品などがあります。

詳しくは、公式サイトへ

自然の循環を学ぶファームツアー

今回、皆でファームツアー&畑で採れた食材を使ったスペシャルディナーもついたプランを申込。
到着してチェックイン後、ファームツアーからスタート。
クルックフィールズのスタッフさんのガイドつきで敷地内を巡りました!

ツアーでは、敷地内にあるたくさんの植物の説明を受けたり。植物が好きな私は、ワクワクの学びの時間。

また、ディナーに使う野菜やハーブを収穫したり、その場で採れたてを試食でき、どれも新鮮で美味しかったです。
野菜やハーブたちはマーケットで販売しており、帰りに買いました。

ファームで採れたての野菜やハーブを洗わずに安心して食べれたのは、全て有機JAS認証を取得しているからです。
ただ、有機JAS認証を取得は容易なことではなく、土地の状態、生産の記録など年月がかかります。
元は牧場跡地のクルックフィールズ、開墾から長い歳月をかけて有機農法で土壌を改良に取り組んでの有機JAS認証の取得です。

​​また、酪農場もあり、牛、山羊、羊などの姿が。日本では数えるほどしか飼育されてない水牛やブラウンスイス牛もいます。

動物たちを目の前にしながら、動物を育てること、食べ物を作ることの話は、人間も自然と動物と共存していること、命の循環を改めて思い、命をいただいていることに、感謝の気持ちを忘れてはいけないと思いました。

広大な敷地を活用した再生可能エネルギーが導入されていて

・場内電力の70〜80%を賄う太陽光発電(ソーラーパネル)
・排水を植物の働きで浄化するバイオジオフィルター
・レストランなどの生ゴミや牛やニワトリたちの糞尿をなどを微生物の力で発酵するコンポスト

が設置されてます。

他にも

東京湾や周辺の工場ででたゴミを使った橋
など、大人も子どもも楽しめアップサイクルの遊具などが随所にあり

ユニークなアイデア、クリエイティブなデザインがアップサイクルを身近に感じさせます。

そして、廃材で作った小さな家、バグホテル。
野菜やハーブなど植物を育てる上で欠かせないミツバチや虫が集まるホテルです。
初めて見ましたが、オシャレなホテル。

益虫と害虫のバランスを取り、害虫を薬で駆除することなく、自然環境を維持するための生態系を守る役割となってます。

収穫した野菜とハーブを、レストランに届けてツアーは終了。
自然を溢れる中で楽しみながら、自然の循環を体験するあっという間の90分でした。

命に感謝するディナー

夕暮れ時に、夕食の時間を迎えます。
レストラン名は「Perus」フィンランド語で、「素」や「基本」といった意味を表します。
ファームの野菜やハーブ、ジビエ、地元の漁港で水揚げされた魚など旬の食材の良さを活かして、循環する自然の営みを基本を大切にしたコース料理が提供されます。
シェフのファームや地元の食材、生産者への敬意と感謝に満ち溢れ、食材の味を引き出すよう丁寧に作られた料理は美味しくて感動。
一品一品の料理に込められた想いを聞きながら食べることは、五感が研ぎ澄まされる贅沢な時間。

搾りたての水牛のミルクを使った、作りたてのモッツァレラ。

お肉は猪肉。獣害として処理されがちな猪や鹿達を、木更津市と共同で運営する食肉処理場「ORGANIC BRIDGE」で解体処理を行っていて、ジビエ特有の臭みや硬さもなく、美味しかった。

害獣とされる猪や鹿など価値がないとされるものを美味しく食べることがある意味感謝と敬意を表すこととシェフが語っていました。食べながら、自然と命の循環やありがたさを感じるのでした。

また、自分たちが収穫した野菜やハーブが料理となり、自然の循環を食べることで体感もでき、美味しさと嬉しさが倍増でした。

自分で収穫した野菜をキッチンで調理して楽しむプランもあります。

晴耕雨読な暮らしの地中図書館

夕食を終えた後は、夜の地中図書館へ。
「晴れた日には畑を耕し、雨の日には読書をする」そんな晴耕雨読な暮らしの人のために構想された図書館。木や草花が生い茂る土の下にひっそりと存在していて、洞窟の中にある秘密基地のような空間です。

本は、自然や農業を中心に、詩や哲学、歴史、科学、経済、食や健康、子ども向けの絵本など様々なジャンルが並んでいます。普通の図書館にはあまり置いてないセレクションの本もありました。

夜は宿泊者専用の時間で、私たちだけの貸切です。

それぞれが思い思いに本を選び、気になった本やオススメの本をシェアしあう楽しい時間でした。

図書館は夜と昼とで雰囲気が変わります。昼は一般の方も入れます。(昼は予約制)

自然を感じる朝食

翌日の朝、朝食はバスケットが用意されていて、施設内の好きな場所でいただけます。
私たちは、芝生のテーブルでいただきました。
バスケットの中には、焼きたてのクロワッサン、曲げわっぱを開けるとファームで収穫した季節のお野菜をたっぷりのサラダ、ジャーにはカブのスープ。
自然を感じながら、おいしい空気と一緒に皆で食べる朝食は美味しく、楽しい時間でした。

朝食からチェックアウトまで時間があり、参加メンバーでお話しをしました。オンラインの時代だからこそ、リアルに会って、目で見て耳で聞き、肌で感じたことをお互いに話すことは価値のある貴重な時間。

長谷川エレナ朋美さんのオンラインサロン
長谷川エレナ朋美 – CREATIVE LIFE – DMMオンラインサロン

ご一緒させていただいた皆さま、ありがとうございました。

今回の滞在で感じたこと

人・エネルギー・自然が共生する循環型の暮らしの仕組みを体験した充実の1泊2日。
ファームツアーの時、ガイドさんから
「人間の存在が自然や生き物にとって害であると考えるのではなく、人間が活動をするからこそ植物や生き物など他の生命の営みがおこなわれる」の言葉を聞きます。
人間も自然の一部であること、自然に生かされていること、本当の心地よさや豊かさを実感しました。

日々の暮らしの中に活かすこと。
また、季節を変えて訪問したいと思います。

自然との調和のクルックフィールズ。
レポートでは、全てを伝えきれてません。
ぜひ一度、体験しに行ってみてください。
自然の中でのんびり過ごすことで、本当の豊かさを知ることができるはず。

この記事を書いた人

吉成光世

植物調合士

メガバンク28年、うち営業管理職15年勤務する中で体調崩しがちに。不健康な体に限界を感じ、東洋医学を中心に学ぶ。体質改善した経験から、身土不二の考え、食生活知識の大切さを認識。 2020年3月人生100年の働き方とはを考え、28年間の銀行員生活に終止符を打つ。 退職後、オーガニックコスメをきっかけににエシカルの世界へ。植物残渣、アップサイクル、地方での社会問題などを知り、「人と社会と地球に優しい選択で、笑顔と感謝の循環が広がる」をテーマに現在活動中。 コンシャスビューティーブランド「Bonadea di vine」オーナーであり、エシカルセレクトショップも運営している。