環境ホルモン~地球と子供たちの未来のために今から出来ること~

こんにちは!エシカルビューティーズの西村留美です。

「環境ホルモン」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

私たちの身の回りに溢れる有害化学物質の中でも、口や皮膚から体内に入ってきたときに「ホルモンバランスを乱す原因となるもの」のことを環境ホルモンといいます。

この環境ホルモンが地球環境を破壊する原因になっているだけではなく、人や動物の健康にも大きく影響していることが多くの研究で発表されています。

ということは、“エシカル”や“環境問題”というワードにピン!ときていない人でも、自分の健康と向き合い、日々の暮らしの中での選択を自分自身に優しいものに変えていくことで、結果的に地球にも良い影響を与えていくことができる!そんな循環をつくっていくことができます。

また、そのアクションは自分たちや地球の健康だけではなく、実は未来の子どもたちの健康にも大きく影響していくのです。

■動物への影響

まず、環境ホルモンが動物へ与える主な影響は「メス化やオス化」です。
以下のような研究結果があります。

このように、環境ホルモンは動物の体内に入ると、ホルモンバランスを乱すと指摘されています。これらの現象に関して研究の結果疑われたのが、殺虫剤やダイオキシン、船底塗料によって引き起こされる環境ホルモンです。

■人体への影響

では人体へはどんな影響があるのでしょうか?
実際の人体への影響例としては下記のようなものがあります。

・子宮内膜症や不妊症の増加
・子宮がん、卵巣がん、乳がんの増加
・アレルギーの増加
・免疫機能の低下
・精巣がん、前立腺がんの増加
・精子数の減少と精子運動の低下
・パーキンソン病
・IQの低下
・性同一性障害
・外部生殖器の発育不全、尿道下裂、停留精巣

など

1992年に発表されたデンマークのスカッケベック博士の調査結果によると

また、このような研究結果も発表されています。

実は、環境ホルモンは胎児期の曝露が将来の健康に大きく影響していると言われています。

母親のお腹を通して子どもへと環境ホルモンが曝露し影響していくことを「経世代毒性」と言い、現代人に急増中の精子数の減少や子宮内膜症の増加などの背景には、胎児期の曝露が影響している可能性が高いという見方もあります。

■身の回りに溢れる環境ホルモン

実際に私たちの身の回りに溢れる環境ホルモンは何種類くらいあるのでしょうか?
まだまだ研究段階のものも多数あるかと思いますが、現時点でわかっているだけでも、約70種類です。

上のイラストからもわかるように、環境ホルモンは私たちの日常に溢れています。その中でも大きな割合を占めるのが、主に

・農薬
・除草剤
・殺虫剤
・ダイオキシン
・プラスチック
・重金属
・パラベン
・合成ホルモン

などです。

■環境ホルモンの問題点

環境ホルモンは曝露した本人ではなく、その子どもに生殖障害や健康被害が発生する可能性が高いという特徴があります。しかし、胎児期に環境ホルモンに曝露した影響が、実際に顕在化してくるのが主に30代以降となることが多いため、その不調や疾患の原因が胎児期に環境ホルモンに曝露したことが影響していると因果関係を証明するのが非常に難しいのです。

そこで、2005年に発表されたプラハ宣言というものをご紹介します。
環境ホルモンに対して自分なりの“モノサシ”をもつ指標にしてもらえたらと思います。

■環境ホルモン対策としてできること

環境ホルモン対策としてできることはたくさんあります!
そして、どれも難しいことはなく楽しんで取り入れられるものばかりです。
下記に、今日からできるアクションとして6つの例を記載しますので、日々の選択の参考にされてみてください。

①プラスチックフリー

プラスチックに添加されている物質には、環境ホルモンが多く含まれています。マイバッグ、マイ箸、マイボトルを持つなど、お気に入りアイテムを見つけて丁寧に長く使用するのもおすすめです♪

②無農薬野菜、地産地消

環境ホルモンの約70%は主に農薬と言われています。完璧を目指す必要はありませんが、是非無農薬野菜、地元で穫れたお野菜をいただくなど、できることから意識してみてください。

③テフロン加工のフライパンを使わない

くっつかなくて使いやすいテフロン加工のフライパンですが、環境ホルモンが加熱するたびに溶け出してしまいます。便利さの裏にある背景にまで思考を巡らせてみることも、今すぐできるアクションの一つです!

④オーガニックナプキン、または布ナプキンを使用
環境ホルモンは皮膚からも吸収されますが、身体の部位によってもその吸収率は変わります。二の腕を1とした場合、なんと性器は42倍! ケミカルナプキンにはプラスチック素材が含まれているため、温まった経血により溶け出した環境ホルモンが膣から吸収されてしまいます。

⑤洗剤やシャンプーなど日用生活品にこだわる

日々使う洗剤やシャンプーにも環境ホルモンが多数含まれています。問題は、一つ一つに含まれる環境ホルモンは微量でも、それらを複数種、毎日使い続けることです!今はネットでも環境に配慮された生分解性の高い製品もあります♪

⑥お肉は国産を選ぶ

主に欧米で生産されているお肉には、牛や豚を速く大きく成長させるために合成ホルモン剤を使用しています。なるべく国産のお肉がおすすめですが、国産の場合も飼育状況や飼料なども意識して、なるべく放牧で育ったお肉がおすすめです!

■最後に

今の私たち一人一人の選択が、この地球の未来や子どもたちの未来に大きな影響を与えます。

環境ホルモンの学びも、環境問題などについての学びも、現在を悲観するためのものではなく、希望に向かうためのものだと捉えています。

なぜなら、まだまだ「知らないだけの人」が多いからです。ということは、知ることで日々の選択を変えたり、少しでもアクションしてみる人が必ずいるということ。

それは希望です。

そして、エシカルな選択や実践は決して難しいものではなく、楽しく簡単に実践できるものばかり!さらに、自分を優しく労わることにも繋がります。
まずは、自分のために。そして未来の地球や子どもたちのために、できることから一緒にやっていきましょう!
1人の100歩よりも、100人の1歩を♪

〈参考・引用文献〉

*1)環境ホルモンとは
環境省「保健・化学物質対策」
内分泌攪乱化学物質問題への環境庁の対応方針について

*2)環境ホルモンの影響
NPO法人ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議
調査

*3)環境ホルモンの種類|食べ物やプラスチックに含まれている?

環境省の報告書

*4)環境ホルモンの現状

内分泌かく乱化学物質の科学的現状に関する全地球規模での評価
内分泌かく乱に関するプラハ宣言

この記事を書いた人

西村 留美

女性ホルモン専門家

女性ホルモン専門歴17年、ピルや薬に頼らず生理痛やPMSを手放す方法をお伝えしていて、相談実績は15,000人以上。 *女性ホルモンを学ぶアカデミー主宰”生理痛やPMSに振り回されず本来のチカラを発揮して自分らしく輝く女性を増やす”をモットーに活動しています。⁡著書は「女子のうつ」 “自分に優しい選択は地球にも優しい”をコンセプトに女性ホルモンと環境問題の繋がりも発信中。