谷口たかひささんお話会 開催レポート

3月に、エシカルビューティーズ主催で、谷口たかひささんのお話会を葉山にて開催しました。

谷口さんは環境活動家であり、実業家、作家としても活動されていて、世界90カ国に渡航し、日本では報道されない世界のニュースなどをSNS、講演会を通して発信されています。

今回のお話会でも、世界中のリアルタイムな問題について、日本ではまだあまり報道されていない事実をいくつも紹介してくださいました。

このお話会を通じて、気候変動の問題や、それが私たちの日常にどのように影響を及ぼしているのかを改めて考える良い機会になりました。

谷口さんの話で特に興味深かったのは、地球温暖化による異常気象や火事、干ばつ、食料問題についての詳細な解説です。

こういった問題は、私たちにとって遠い世界の出来事として捉えがちですが、実際には、私たちの日常生活とも深く結びついています。

谷口さんは、気候変動への「無関心」は「無行動」へ

そして最終的には

「人類全体の奪い合い」に繋がることを指摘し

「自然がなくなる前に、平和がなくなる」

というメッセージを強調していました。

自然がなくなるその前に、安全な土地や食料が足りなくなるとすれば、人類の争いが起こることは容易に想像できます。

「無関心でいられても、無関係ではいられない」

という言葉が心に残りました。

地盤が低く、海面上昇の危機に直面している国々では気候変動に対する報道が多く、環境活動も盛んです。

子供たちにも環境意識が根付いている様子は、日本と特に対照的だと感じました。

危機が目の前まで訪れる前に自分ごととして捉えることが大切ですが、そもそも報道に頼っている時点で、危機が目の前に迫っていることにすら気付けていないんだと感じました。

日本では、環境問題や政治に対する関心が低く、「過労死」という概念が生まれるほど、労働環境が過酷でありながら、長期休暇もほとんど取らずに働き続ける人々が多いのが現状です。

このような状況では、環境問題も他人事と捉えがちです。

しかし、谷口さんは、

「世界の問題」と「自分の問題」が

繋がっていることを強調し、

声を上げることの大切さを訴えました。

投票率の低さも、日本社会の無関心を象徴しています。

私たちは、「投票」「購入」「視聴」といった行動を通じて、自分の意見を表明することができます。

自分には何ができるのかを考え、自立した行動を取ることが求められています。

実際に谷口さんがよく聞かれる質問として

「自分にできることは何ですか?」

という質問が多いそうですが、これはまさに思考停止状態であり、

自分で考えずに誰かに言われないとできない誰かを頼っているという状態です。

改めて、「自立する」ことについても、考えさせられるエピソードでした。

日本の教育システムは、統一テストに依存し、子供たちに正解を覚えることに集中させています。

しかし、世界ではもっと柔軟な教育方法が採用されており、子供たちは「自分の考えを持つこと」が奨励されています。

このような教育の違いも、大人になってからの行動に、影響を与えていると考えられます。

谷口さんは、日本社会が他力本願や、人任せになりがちであることを指摘していました。

日本の教育や報道ではとくに

「義務」は教えられても

「権利」は教えられないので

「やらなくてはいけないこと」

「やってはいけないこと」へ

の関心は高いのに

「やってもいいこと」

への意識が低いのです。

ルールに従うことだけが強調され、不満を持ちながらも交渉することはなく、会社や政府だけを悪者にする人が多いのは、そういった背景があるからだということです。

日本人は比較的、自己肯定感が低いと言われています。

多くの日本人の自己肯定感が低いのは、”やらなくてはいけないことしかやらないから”と谷口さんは指摘していました。

本来はもっと、自分の意思で選択することが大切です。

大人や、偉いと言われている人たちが決めた「正しいということにされているルール」の中で、自分の可能性を制限して自分のやりたいことや、できることをやらずに、文句や不満を持ちながら、貧しく生きていく・・その生き方に疑問を持つべきなんだと改めて、考えさせられました。

谷口さんは、「自分にできることは全てやった」と胸を張って言える自分であるために、活動を続けていると語っていました。

セミナーを通じて、環境問題から、自己肯定感など、自分自身の問題が全て繋がっていると感じられました。

そして、「自分に正直に生きること」「行動することの大切さ」についても改めて考える機会になりました。

「3.5%の人々が変われば、社会全体が変わる」

という谷口さんのメッセージは、私たち一人ひとりが持つ力を再認識させてくれました。

このセミナーを機に、改めて自分にできることを考え、エシカルビューティーズとしても、積極的に行動していきたいと思います。

お話会のあとは交流会を行い、とても美味しいグルテンフリー&ギルトフリーのスイーツと桜茶を頂きながら、感想のシェアやディスカッションを行いました。

参加者の皆様のさまざまな意見を伺って、お話し会での学びがさらに深まる時間でした。

このようなお話会を通じて、新たな繋がりやコミュニティが生まれることの大切さも改めて感じました。

ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

谷口たかひささんinstagramはこちら

国連総会で伝えたかったこと/谷口たかひさ

この記事を書いた人

Hinata

セルフリトリート®︎マスターインストラクター

「セルフラブ」をテーマに、セルフリトリート®︎マスターインストラクターとして活動中。 小学生の頃、祖父の「自然を大切にする」という価値観に強く共感し、卒業論文を書きました。大人になってその論文を読み返したことをきっかけに、当時の純粋な想いに気付き、環境問題について再び興味を持ち始めます。 現在は、毎月渋谷でプロギング活動「サニーデイプロジェクト」を主催。その他、不定期でビーチクリーンなどの、地球に優しいイベントを行っています。 地球を愛することは、自然環境、動物、周りの人や、自分自身を愛することに繋がります。そんな愛の循環する、優しい世界の実現を目指しています。